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お知らせ施工現場 2025.6.17
今回は以前お伝えした眼科クリニックの新規開院工事です。
現地調査のあと担当のS君が、建築屋さん、空調設備屋さん、給排水設備屋さん、医療機器の代理店さん、LANなどのネットワーク屋さん、防災設備屋さんなど、各業者さんが必要な電源やコンセントの容量、設置位置を確認し、お施主さん(院長)と照明プランを打ち合わせ、それらをまとめて図面化しました。
相手が話した内容以上の情報を引き出すことが出来ればお互いに理解が深まって現場がスムーズに進みます。
青い電線はLANケーブルです。
壁も天井もすべて解体されて何もない状態から配線をするのでやりやすいですが、これが使っている状態だったりするととても大変なわけです。
S君、カメラから逃げたけど残念、写ってる。
今回、LANの仕様はCat6Aというものです。
私、LANの通信規格やプロトコルについて専門ではありませんので、以下、電気屋として関わるうえで雑学程度につらつらと。
カテゴリーの違いは通信速度と伝送帯域と耐ノイズ性で、道路に例えると、通信速度は最高速度、伝送帯域は道路の車線数、ノイズは道路の凹凸といったところです。
Cat5eとCat6の通信速度は1Gbpsで同じですが、伝送帯域はCat5eが100MHz、Cat6が250MHzとなっていて、Cat6のほうがより多くのデータをやり取りできます。
Cat6AやCat7はより高速になりますが、Cat6Aはモジュラジャックが大きく隠蔽配線が少し大変ですし、Cat7はUTPケーブルではなくシールドがあるSTPケーブルなのでシールドアースが必要になります。
ここでいうアースは感電防止のための「保護接地」ではなく、信号品質向上のための「機能接地」なので、アースの取り方によっては逆にノイズが乗ることもあり、Cat7は現状オフィスビルなどの幹線くらいで家庭用では一般的ではありません。
昨今普及しているインターネット回線は1Gbps以上ですが、一般家庭で一番普及しているのはCat5eです。
引込からパソコンやタブレットまでを考えると、一般家庭ではONUまでは光ケーブルなので使う側が触れることはないですし、ONUやルーター以降も無線LANが多いのでケーブルの規格についてもあまり考えることがありません。実速度も様々な要因でONUの時点で下がっているので今のところCat5eで対応できています。でも家族バラバラでNetflixやAmazon Primeを見るような時代もすぐですから、今後はより上位のCat6を検討したほうがいいですね。
ということで、大容量の画像データを院内ネットワークでやり取りする場合は、ONUでの速度に関係なくCat6やCat6Aを使用することは有効です。
話がパソコンのことになりますが、SSDのほうが圧倒的に高速なのに中小企業や家庭のNASサーバーがSSD化しないのは、HDDのほうが安価に大容量を確保できることのほかに、LAN環境で通信速度が落ちるのでSSDにしてもメリットが少ないということも大きいです。
サーバーにSSDとHDDのどちらを選択するかは使用目的によりますが、SSDは細かいデータの読み書きが早い、HDDは画像や動画など大きいデータが得意など違いがあるので、医療現場に当てはめると、電子カルテのようなデータベース用はSSD、画像診断のような大容量用途はHDDが向いています。
開院は8月とのこと。
これから暑い時期ですが、怪我無く無事開院まで頑張りましょう。
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