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ご報告雑記 2025.6.10
電気工事には電気を止めて行う「停電工事」があります。
たとえば、変電設備の年次点検、変電設備の更新、全く何もないところでの仮設電気工事などなど結構あるわけです。
そんな時はポータブル発電機を持って行って使うわけですが、これは排気ガスが出るので室内では使えません。また、大規模工場だと発電機は「火気使用」という届出が必要だったり、油漏れの心配があったり、消火器が必要だったり、これは施工するときに結構な負担になります。
ということで弊社もポータブル電源を買いました。
しかも直販サイトで45%OFFセール中!
というわけでドドン!
災害グッズにもいいですね!と社長に言ったら「セールならもう1個買おう!」ということで。
中身はこんな感じです。
マッチョな20Aのコンセント。
一昔前では考えられないスペックで、なんと容量2042Wh、定格出力 2200W!
いやすごいなと、ニッケル水素電池の時も容量が増えたなと思いましたが、リチウムイオン電池は比較にならないなと。
容量もさることながらIoTも当たり前でWifiやBluetoothで外部から使用状況も見たり、スマホアプリから色々設定もできるんですね。
ところで、リチウムイオン電池にはエネルギー密度が低く比較的安全なリン酸鉄リチウムイオン電池や、エネルギー密度が高くハイパワーな三元系リチウムイオン電池があります。このポータブル電源はリン酸鉄リチウムイオン電池を使用しています。
早速充電したところ1400Wで充電されてます。2時間程度で満充電になるようなので、休憩中に充電など急ぎの時はいいですね。
1400Wくらいが100V15A(1500W)のコンセントの実用限界値で、日本の家電製品は安全マージンを考えて100Vでは1300W程度に抑えられて、それ以上は200Vで作られているのがほとんどです。※200Vなら電流は半分になり、1500Wも7.5Aで使えます。
海外製品で100Vで1500Wの業務用ドライヤーなどありますが、15Aのコンセントで長時間使っているとコンセントとプラグが焼けて壊れます。
100V20A(2000W)のコンセントを使えばいいじゃんと思うでしょうが、20Aのコンセントって普段見ないですよね?20Aのコンセントの存在意義っていうのは単相2線式の古い住宅で200V が取れないときくらいです。20Aはどうせ専用回路だし、あまり100Vで容量が多いと単相3線式のバランスを考えても良くないので、1500W以上になるとメーカーは200Vにしてるんじゃないかと・・・と言いう私の予想。
1400Wは専用回路が必要になるので、電流を抑えたいときはアプリから静音充電に設定にすればいいみたいですが、皆で共有するものなので欲を言えばアプリ無しで変更できればよかったのに・・・ちょっと残念。
発電機って言うと一般家庭ではまず買わないですが、ポータブル電源と言われると結構買われているようで、現場でも結構見かけるようになってきましたね。
市販のポータブル電源の中身は32140(32mm×140)などの電池セルが何十本も入っていますが、こういった電池セルは18650(18mm×65mm)や21700(21mm×70mm)などと呼ばれネットで売られています。しかしネット上の製品は、容量詐称、メーカー偽装、PSE偽装、保護回路無しなどの粗悪品が当たり前のように売られているので、特に反応性が高い三元系リチウムイオン電池は安全面を考えると注意しなければいけません。
店頭で売られていない理由は、製品に組み込まれている物と違って充放電環境や使用状況、用途などが不明ということが危険要素になるので、一般販売が推奨できないのだろうと思います。というか、国内メーカーが販売しない物は1500Wの家電にしろ、リチウムイオン電池にしろ、何らかのリスクがあるということです。
LEDも国内メーカーが本格的に参入する前は海外製の粗悪品が流通していましたが、国内メーカーは日本の品質意識や安全基準に対応させるのに時間が掛かったのでしょう。
調光調色をリモコンで出来る電球型LEDランプやJDハロゲン球相当品のLEDランプもネットで売っていますが、良いなと思うもののまだ輸入品しかないので会社で取扱うには不安があります。
参考:リチウムイオン電池の現実 リチウムイオン電池 PSE 届出 認証
ECサイト側は野放しになっている状況を改善して欲しいと思います。そもそもPSEは【認証】ではなく【適合】です。【届出】も製品個別に届け出るのではなく、電気用品の製造または輸入事業を行うには、国への【事業届出】をする、ということになっています。
つまりPSE認証済や、適合品届出済などと記載している販売者は・・・・闇を感じますね。
前半Jackeryの宣伝みたいになってますがステマじゃありません、技術の進化と共にそのリスクも感じた、というところです。
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