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トップページ > ブログ > 落雷被害の復旧 SPD 直撃雷 誘導雷 シリコンウェハー

落雷被害の復旧 SPD 直撃雷 誘導雷 シリコンウェハー

施工現場雑記 2025.8.04

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記事を書いた人:N

先日、千葉館山へ行ってまいりました。

海風が涼しく、魚も美味しいな。。。というわけじゃなく、雷で館山のテレビ中継局(アンテナ)が壊れて大騒ぎなようでして、何とか応急で復旧できないかと夕方連絡を頂きました。

弊社、スカイツリーの工事に関わっていた関係で送信所や中継局の仕事のご依頼も頂いておりますが、明日の朝イチで何とかできないですかと、館山ですよ、房総半島の最南端ですよ、今16時30分ですよ、とまあ散々考えましたが、翌日の仕事をぶっ飛ばして向かったわけです。

 

電気のメーターだったもの。

いやいや、雷直撃も直撃、思いっきり爆発して中身も吹き飛んでいます。(笑)

とりあえず応急で復旧させたのですが、これが3月のこと。本復旧はゆっくり現地の電気屋さんでお願いしますという感じです。(←フラグです)

 

時がたち、再度館山。なんでやねん。

普段は泊りの出張はまずないのですが、まあ断れない仕事というのもありますし、美味しいもの食べて帰るのもいいじゃない、と暗示を掛けて3人で行ってきました。

 

山だ。赤丸がアンテナ。そして山の向こうは海だ。

はあ、はあ、なんていうか、登山です。(*´Д`)

切り通しが続きます。実は千葉って切り通しが多くて有名です。千葉の切り通し

山頂です。

ここに落雷があって、引込線を伝って麓の電気メーターが爆発したようですが、となると近隣住宅も爆発はしないにせよ家電は壊れたかもしれませんね。

虫とか、ヤマカガシとか、キョンとかに囲まれながら工事完了。

配管と電線の太さが聞いてたのと違うというトラップがありながらも、何とか持って行った材料で納得いく納まりが出来て良かったですが、仮復旧の時「さすがに小平からもう来ることないだろう」と、電線や配管の太さを自分たちで確認しなかったというバイアス思考に反省しきりです。(´;ω;`)

ところで、避雷針や建物上部に雷が直撃っていうのはまあまあ聞きますが、直撃雷で電気メーターなどが爆発したっていうのは初めて見ました。

みなさん雷の被害って聞くと直撃することを思い浮かべるでしょうが、雷による被害の99%は誘導雷や逆流雷により発生する雷サージが原因です。雷サージとは、落雷の大電流によって放電路周辺の磁界が急変し、近傍の配電線や通信線の電位を急上昇させることを言い、その発生した数kVのサージ電圧によって電気機器が破損します。このサージ電圧をSPDと呼ばれる機器と等電位接地の応用で下げて電気機器を保護するのですが、今回はさすがにSPDっていうレベルじゃないので避雷針が必要ですね。

昔より雷の被害が増えているのは皆さん感じていらっしゃるでしょうが、その原因の一因は電気機器に使われているプリント基板の高密度化やICチップの高集積化で、基板のパターン間隔が狭くなれば必然的に耐電圧が下がってしまいます。

集積回路などのチップはシリコンウェハーというものに回路パターンを焼き付けるのですが、このパターンを焼き付けたウェハ―をダイシングという加工で切り出します。そのサイズは何と1mm以下。最小なものでは0.1mmだとか。この微小なチップに0.1ミクロンとかでパターンが描かれているわけです。

そう考えると、スマートホンやパソコンで便利になる一方、どうしても避けられないリスクが増えているわけですね。。。

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